2025/10/13(月)「女性・殺人・酒タバコがやめられない金正恩…完全に人間崩壊か?!」
最近、平壌から聞こえてくる噂では、金正恩が完全におかしくなっているという。その1つは好色だ。従来、金正恩の世話をしたり夜伽をする若い女性は、1年に10人ずつ選抜されていたが、ここへ来て2倍の20人に増員したという。2014年にデニス・ロッドマンが訪朝した際に、彼は「世界最高の天国を見た」と言ったことがあるが、元山沖のヨットの上で多くの若くてきれいな女性に囲まれ、やりたい放題だったことを言っている。父親の金正日の料理師だった藤本健二が、金正日の乱れた性生活を暴露したことがあるが、金正日はそういうことが公にならないよう気を使っていた。ところが息子の金正恩は世間体を全く気にしていないのだ。もう1つは、人を殺すことへの衝動が目に余ることだ。叔父の張成澤(チャン・ソンテク)を処刑した頃は、周囲の批判が多かったため、金与正(キム・ヨジョン)や玄松月(ヒョン・ソンウォル)が金正恩の憤怒衝動を抑えようとしたし、金ジュエが登場した時も父親の殺人衝動を抑えるのに一役買っていた。しかし今や金ジュエをもってしても金正恩の殺人衝動を抑えられなくなっているのだ。例えば、金正恩の出かける時間に合わせて警戒し、準備するのが警護員の仕事だが、金正恩が予定以外の時間に突然表に出て、警護員らがリラックスしてタバコを吸ったりしているのを見て、いきなり彼らを処刑するという。公式行事の際にも、目に留まった者の行いが気に入らないと、すぐに処刑する。これらの悪癖のほかに、あの体型、あの体質では、酒タバコは良くないに決まっているが、止める気配は一切ない。狂気にブレーキがかからないのは、いよいよ死期が近づいたせいだろうか。(2025/8/23付け動画の再放送)

2025/10/14(火)「数千人の兵卒が戦死して101人の指揮官が英雄に?」
戦争で実際に戦うのは兵卒だ。1小隊は30人、1中隊は3人の小隊長を含め約100人だから、仮に100人が戦死したとすれば、大部分が兵卒のはずだ。ところが先日、金正恩が英雄と称えた101人のうち70%は指揮官だったことが分かった。英雄称号を受けるほど壮烈に戦った者の大部分がスタークラスの指揮官だったということに、軍隊を少しでも経験した者なら納得がいかないはずだ。我々が持つ北朝鮮内、ロシア内の情報通の話を総合すると、ロシア派兵にあたり金正恩が最も恐れたのは、北朝鮮将兵が逃げ出したり捕虜になったりすることだったという。派兵が最も盛んに行われた時期は尹錫悦政権だったため、韓国行きを希望すればいくらでも行くことができた時期だ。そのため兵士が100人戦死することより、1人でも脱出することを極度に警戒したという。さらに、人民軍保衛部や人民軍政治部が将兵の脱出を阻止するために動員され、派兵部隊の中に多数配置されていたことが分かっている。彼らが、逃げようとしたり捕虜になりそうになった将兵たちを、自爆するよう誘導したり、背後から撃ったりしていたのだ。(2025/9/9付け動画の再放送)

2025/10/15(水)「トランプがウクライナにトマホーク支援約束…金正恩怖気づく」
米国トランプ大統領がウクライナへの全面的な軍事支援を約束した。トマホークミサイルと防空偵察衛星が支援に含まれることになり、標的への攻撃の精度は格段に上がるものと見られる。そうなると、ロシアの石油精製施設だけでなく、例えば北朝鮮軍の旅団駐留地などを狙い撃ちされて、大被害を受けるという可能性もある。北朝鮮兵の戦死者は既に1万人を超えていると思われる中、さらに大量の戦死者を出した場合、もはや北朝鮮の体制は持たないだろう。既に人民軍総参謀部は「人命被害を抑えるための特段の処置が必要だ」としているが、米国がウクライナ支援を発表した瞬間、金正恩は派兵の撤退を真剣に考え始めたのではないだろうか。

2025/10/16(木)「ウクライナ戦の戦死者遺族の独り言に金正恩が過酷な仕打ち」
金正恩は平壌で101人の共和国英雄を称えるというショーを行ったが、地方のへき地に住む遺族を平壌まで行かせるのは大変だとして、両江道に住む遺族らを集めて記念映画を視聴する会を行った。そこへ参加した、ある戦死した兵士の父親が、独り言で「家族にも知らせず、黙って勝手に戦場に行かせ、死なせておいて、なんという扱いだ。平壌に家などをもらっても仕方がない」とつぶやいた。それを聞いた人が保衛部に通報し、平壌に報告が届いた。その結果、金正恩から「英雄の家族といえども、反動的発言をする者は反国家罪で処分せよ」という指示が下され、翌日、その父親を含む家族全員が政治犯収容所に送られた。さらにロシアに派遣された兵士の家族を厳しく監視せよとの指示も下された。派兵の対象者には平壌の幹部の子はおらず、地方の農場員や炭鉱夫などの庶民の子弟ばかりだ。ただでさえ地方では政府に対する反感、不満が渦巻いているのに、ロシア派兵の実情が明らかになるにつれ、反政府、反金正恩感情は高まるばかりだ。

2025/10/17(金)「韓流ドラマ・映画が平壌で再び大流行!取締り強化するも、いたちごっこ」
今年9月はじめ、金正恩が「韓国ドラマを見た者は人生を棒に振ると思え」と発言した直後、平壌にある大会場で「公開思想闘争会議」が2度行われた。そこには金日成総合大学、金策工大、商業大学、理工大学など平壌の一流大学に在籍する20人の大学生が逮捕されて連れてこられ、彼らの家族、大学関係者らが総出で見守る中、思想闘争会議が行われたという。そこで公表されたドラマの表題を見ると、比較的最近のドラマが含まれており、金正恩政権の韓流との戦争も10年に及ぶのに、未だに命がけで韓流ドラマを見る大学生が後を絶たないことが分かる。しかも彼らの親はおおむね中央党や軍、保衛部などの幹部である。これまでは権力と財力のある幹部の家族は韓国ドラマを見ても見逃されていたが、最近、幹部であろうが関係なく家宅捜索までできる権限を与えられた特別な集団が登場した。もともと外部者の出入りが禁じられていた護衛部警護員らの住宅にも自由に出入りして、テレビやパソコン、USBなどを押収し、デジタル・フォレンジックまで行うため、データを消したりしてもすべて暴かれてしまう。ただ、あまりに多くの家で韓国ドラマが見られていることが分かったため、見ただけの人は仕方なく注意にとどめ、これを流通させた者を「人生を棒に振る」として、公開処刑したり収容所送りすることとなった。

2025/10/18(土)「本放送の音声を登用したニセ番組が横行!」
最近、姜哲煥代表が運営するYouTube番組「ピョンヤン24時」および「北韓事件ファイル365」の内容を無断で使用し、ニセの北朝鮮情報番組が横行している。AIで編集した映像に姜代表の声を乗せて流しているものがいくつもあるが、これらのせいで我々の放送が批判を受けたり評判が落ちたりするため、発見次第、警察に告発し損害賠償請求をしていく計画だ。視聴者の皆さんも姜代表が直接話しているもの以外は視聴せず、見かけた場合は知らせてほしい。

※10/19は3日前の動画の再放送なので省略
「ピョンヤン24時」ダイジェストについて
姜哲煥氏のYouTubeチャンネルにおいて、日々韓国語で語られている最新のトピックスを日本語に要約して紹介する。
姜哲煥氏は、京都に暮らしていた祖父母と父が帰国事業で1963年に北朝鮮に渡り、1968年に平壌で生まれた。9歳の時から10年間、家族とともに悪名高い「耀徳(ヨドク)強制収容所」に収容されたが、奇跡的に釈放され、脱北後1992年に韓国に亡命。10年間の朝鮮日報記者を経て、現在はNGO団体「北朝鮮戦略センター」の代表。韓国、北朝鮮はじめ国内外に様々なレベルの情報源を持ち、信頼度の高い情報をいち早く発信している。「守る会」結成間もない時期に日本に招待し、各地で講演を行っていただくなど、「守る会」との縁が深い。
邦訳著書
『平壌の水槽 北朝鮮地獄の強制収容所』(淵弘訳、ポプラ社)
『北朝鮮脱出』(安赫との共著)上・下(池田菊敏訳、文藝春秋 のち文春文庫)
『さらば、収容所国家北朝鮮』(ザ・マサダ)


