脱北民「弾劾反対」時局宣言(2025年3月7日)全文(日本語翻訳)

ピョンヤン24時

発表者:北韓戦略センター姜哲煥代表
日時:3月7日(金)10:40  場所:国会疎通館
主催:(社)北韓戦略センター、トゥルスコリア、自由と人権のための脱北民連帯、自由統一文化院

 尹錫悦(ユン・ソンヨル)大統領の弾劾訴追を却下させるための国民抵抗権的声明文を、脱北者を代表して私(姜哲煥)が読みあげさせていただきます。
 大韓民国と北朝鮮の違いは、単に自由民主主義か独裁政権かというだけではありません。 法に基づく支配か、それとも無法地帯か、という違いが最も重要です。今、大韓民国は、私たちが北朝鮮で経験したような無法地帯に変わりつつあります。このままでは私たちの子供や孫が、北朝鮮のような国で暮らさなければならなくなるのではないかという憂慮から、このような声明文を発表することにしました。

 巨大野党の代表は、一般人であればとっくに刑務所に入っているはずなのに、あらゆる防御手段と判決の違法工作によって権力をふるい続けている一方で、正当な統治行為を行っただけの大統領は、無茶苦茶な手続きで、まるで北朝鮮の保衛部が逮捕していくようなやり方で収監されてしまいました。
 なぜあいつらは、あいつらというのは北朝鮮と「共に民主党(以下、民主党)」どものことですが、なぜ尹錫悦大統領をあれほど嫌うのでしょう。それは尹錫悦大統領が、北朝鮮の最も嫌う「通常の対北朝鮮政策と安全保障政策」を実行したからなのです。

 第一に、尹大統領は「ウソに基づく反日扇動(以下、反日扇動)」を突破して日韓関係を正常化しました。民主党は、反日扇動を通じて、韓米日の軍事同盟(協力)を切り崩そうとする北朝鮮政権と一心同体であるということは、随分前から分かっていました。豊渓里(プンゲリ)の核実験によって吉州(キルチュ)の沖合が放射能に汚染されていても口を閉ざし、日本の「放射能汚染水」ばかり騒ぎ立てるやつらです。
 第二に、尹大統領は、金正恩(キム・ジョンウン)と文在寅(ムン・ジェイン)の謀略による「非核化」詐欺に終止符を打ち、韓米同盟を強化して、北朝鮮の本当の非核化のために圧力を強化しました。
 第三に、尹大統領は、民主党の反対で阻止されてきた「北朝鮮人権法」を生き返らせ、実際に運用するために最善を尽くしています。
 第四、文在寅政権が犯した人倫にもとる犯罪、脱北漁師の強制送還事件と、西海公務員事件(漁業指導活動中に海に転落した海洋水産部職員が北朝鮮に射殺・死体損壊されるのを見過ごし、抗議もせず、隠蔽した事件)に関する真実を明らかにしました。
 第五、文在寅時代に、金正恩の妹・金与正(キム・ヨジョン)からの命令で制定された「対北チラシ撒布禁止法」を無効にし、北朝鮮住民の知る権利を促進するために努力しました。
 第六に、金正恩が最も憎んでいる「脱北者」を、自由を求める英雄的な行為者として認め、「脱北者の日」を制定するという歴史的偉業を果たしました。金正恩の独裁政治の下で大韓民国に希望を見出す2,300万人の北朝鮮同胞に希望を与え、統一に向かう偉大な道を切り開きました。かつて、大韓民国のいかなる大統領も、迫害され虐待されてきた弱者である脱北者たちを、これほど暖かく励ましてくれたことはありませんでした。

 では、民主党は解体されるべき政党であり、彼らがいかに反民族的・反人権的政党であるということについて申し上げます。
 第一に、彼らは北朝鮮の金正恩独裁者と一心同体です。民主党はただの一度も北朝鮮住民の血を吐くような叫びや、その人権状況について言及したことがありません。民主党は「北朝鮮人権法」を7年もの間、拒否し続けています。これはヒトラーのアウシュビッツ収容所を糾弾する法律に反対するのと同じことです。朴智元(パク・チウォン:左派の大物政治家)などは、「北朝鮮人権法」を阻止したことをことを誇りに思うとまで言っています。しかも民主党は、そんなことを言う国会議員を除名すらせずにいます。つまり、民主党員ははみな同じ考えを持っているのです。
 第二に、民主党は、分断国家において北朝鮮の対南工作に立ち向かい、最前線で戦ってきた国家情報院の盾と剣を無力化させてしまいました。国家情報院の捜査権からスパイ捜査を取り上げ、警察に移管しましたが、これは北朝鮮のスパイを捕まえるな、ということです。彼ら自身がスパイであるか、スパイに買収された者でなければ、国家情報院の対北朝鮮捜査権を剥奪することに躍起になるでしょうか。今、大韓民国に定住している多くの脱北者が、北朝鮮保衛部の脅迫に悩まされています。どれほど公権力が崩壊したら、北朝鮮のスパイが露骨に脱北民を脅迫するところにまで至るでしょうか。大韓民国の国防部や行政府のシステムが北朝鮮のハッカーに侵入され、あらゆるスパイというスパイが暗躍しても、国家情報院は二の足を踏んで民主党の顔色ばかり見ています。
 第三に、民主党は北朝鮮住民の自由と人権への道を妨害し、金正恩独裁政権の永続化のために尽くす反民的族政党だと言えます。金与正の一言で、党が一体となって「対北チラシ撒布禁止法」を作りました。これは、あらゆる情報が国営メディアによって統制されている北朝鮮において、住民に極めて初歩的な外部情報さえも与えまいとするもので、金正恩の手先がでなければ、こんなことはできません。金正恩政権は、自分たちが核を高度化しミサイルを最先端化しても、韓国に対しては何も対応するなという立場です。対北朝鮮心理戦は、韓国軍が保有する非常に効果的な非対称戦略です。民主党は、金正恩が極端に嫌っているため対北心理戦を阻止しようとします。
 第四に、民主党は脱北漁民を強制送還したうえ19人を殺害したとでっち上げ、海洋水産部の職員を越北者に仕立て上げた事件を幇助し、黙認している人倫にもとる政党です。生きるていくために越南してきた二人の脱北青年に殺人の濡れ衣を着せ、強制送還してしまいましたが、民主党は反省はおろか、殺人犯を送り返すという正しいことをしただけだと開き直っています。海洋水産部職員は、北朝鮮軍によって火炎放射器で焼き殺されてしまいましたが、民主党政権は北朝鮮に抗議すらせず、むしろ一人の公務員を越北者に仕立てあげるという驚くべき蛮行を働いたのです。

 この国がこのまま李在明(イ・ジェミョン:民主党党首)の執権する国になれば、どうなるのでしょうか、天上天下唯我独尊の金正恩のように、大韓民国の李在明は様々な罪を犯しても権力によって処罰を免れ、政敵はいつでも刑務所に入れたり、処刑できる国になってしまうでしょう。
 裁判所が思想的に偏っているところも、北朝鮮の裁判所と何ら変わりません。自由民主主義の最も根本となる司法の崩壊です。このような偏った裁判所が大統領の正当な統治行為である戒厳令発布によって大統領を弾劾に追い込むようなことになれば、まともな国民は黙っていないでしょう。
 李在明が起訴されている事件に関わって死亡した人は7人以上います。一体だれが殺したのでしょうか。怪我人すらいな平和的な大統領の戒厳令と、29回に上る弾劾で政権を麻痺させ、様々な親北的行為で国家安全保障を崩壊させた勢力の、どちらが内乱勢力なのかを、憲法裁判官たちは目を見開いて直視しなければなりません。大韓民国の司法正義が生き続け、大韓民国が崩壊するのを防ぐためには、実質的な内乱勢力である民主党の不法弾劾と司法妨害を阻止することが先決だと思われます。正常な大韓民国国民の判断と違って、大統領に対する判決を公正に行わなかった場合、国民の怒りは爆発するでしょうし、大韓民国の憲法裁判所はこのこの国に存在する価値がなくなるでしょう。

以上です。

(翻訳:長谷川由起子)

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