「ピョンヤン24時」ダイジェスト 2025/06/23-06/29

ピョンヤン24時

2025/6/23(月)「中国独裁権力がついに没落へ。北朝鮮も同じ道を?」

中国の習近平主席の失脚が確実視されているが、それが金正恩政権にどんな影響を与えるだろうか。習近平の没落シナリオがいくつか囁かれている。1つ目は、中国国家安全部が習近平について、秦の始皇帝のように国家を破滅に導いたと批判した。2つ目は、習近平は自らを鄧小平の後継者だと主張していたが、これが周囲の反発を招いた。3つ目は、軍部、元老、メディアの3大勢力がすべて習近平に反対しているという。4つ目は、中国経済の破綻である。鄧小平が改革開放で成し遂げた偉大な富と業績を、習近平は政権期間中に台無しにしてしまった。特に不動産価格の急落は極めて深刻だ。経済を破綻させた主席を人民が支持するわけがない。そのうえ、鄧小平が確立した集団指導体制と、政治は経済に関与しないというルールによって民主的経済を定着させた。これを習近平がなし崩しにしたうえ軍事膨張主義に走り、自身の個人崇拝にまで手を出したのが、没落への道となったのだ。長期にわたり個人崇拝を誇示している北朝鮮にとっては、これが大きな影響を及ぼすのではないか。

[특종] 중국 북한 독재 권력 대재앙 터졌다...'권좌 내려 놓을게 가족 안전만 담보해줘'
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2025/6/24(火)「イランの核施設を壊滅したイスラエル、モサドのターゲットは金正恩」

イスラエルがイランの核施設を徹底破壊し、イラン革命守備隊司令官は爆死、核開発に関わる科学者らも死亡したと伝えられる。イスラエルの目標はイランに核を持たせないことであり、核開発でイランと協力関係にある北朝鮮は、イスラエルの次の目標と目される。イスラエルのモサドは20年以上前から既に北朝鮮の指導部を狙った作戦を展開してきた。金正恩を狙った暗殺の試みは200件に達すると国家情報院が伝えており、これにモサドが相当部分関わっていると考えられる。北朝鮮に関与しているモサド要員は中国人で構成されており、中国に滞在する北朝鮮人もモサドに買収されている可能性があり、保衛部にとっては誰がモサドと関係しているのか把握すら困難な状況だ。もはや北朝鮮の主敵は、米国でも韓国でもなく、イスラエルなのだ。

[특종] 모사드, 김정은에게도 최후 통첩...핵 협력 정조준
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2025/6/25(水)「帽子を交換して笑いあった海軍司令官まで公開処刑!」

金正恩が海軍司令官の金ミョンシクを健(カンゴン)軍官学校で公開処刑した。つい最近、二人は帽子を交換してにこやかに写真に納まったところだったのに、清津(チョンジン)造船所での駆逐艦進水式の失敗と、その前に起きた護衛艦の沈没事故の責任を問うて金ミョンシクを銃殺し、ドキュメンタリー映像に写った金ミョンシクの姿まで削除してしまった。金正恩と共に写真に納まったが消されたのは李ヨンホ人民軍総参謀長、張成澤(チャン・ソンテク)労働部行政部長、玄ミョンチョル人民武力部長など、すべて処刑された面々だ。近頃、人民軍幹部らの間で「金正恩はCIAのスパイだ」と言われている。なぜなら戦争でもない平和時に、人民軍の将軍をこれほど多く殺した者は金正恩以外にいないからだ。

[속보] 모자까지 바꿔쓰던 김정은, 끝내 김명식 해군사령관도 총살
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2025/6/26(木)「プーチンに弄ばれる金正恩…ロシアで集団脱北始まるか?!」

従来、北朝鮮の外交官や官吏が外国に行くには北京首都国際空港を経由するのが常だった。北京の北朝鮮大使館には数百人が寝泊まりできる宿舎があり、ここが在外北朝鮮人の拠点となっていた。ところが中朝関係が悪化して、今では北京大使館には10人ほどしか残っていないという。これに代わって北朝鮮人が外国に出るルートはロシアとなった。6月17日には平壌からモスクワまでの列車が開通すると報道され、1万kmの距離を8日かけて移動するという。ところが、ロシアは中国と違って難民条約に加盟しているため、以前の中国のようにロシア領内で離脱した北朝鮮人を逮捕して北朝鮮に送り返したりはしない。ウクライナ戦の間は脱営者を捉えて北朝鮮軍に引き渡してはいるが、停戦ともなればそうはなるまい。韓国には左派政権ができたため北朝鮮人を簡単には受け入れないかもしれないが、今後、ロシアの対応次第で、ロシア領内に20万人滞在していると言われる北朝鮮人が大きな動きを見せるかもしれない。

[속보] 러시아에서 집단탈북 문 열렸다... 김정은, 푸틴에 농락 당했다
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2025/6/27(金)「中国偵察総局が北朝鮮ハッカーを一網打尽」

北朝鮮偵察総局のハッカーが、韓国でも米国でもなく、同盟国のはずの中国人民解放軍のサーバーに侵入して軍事機密を盗み取るという大胆な犯行を行った。しかし犯行途中で摘発、逮捕され、取り調べを受けて、かなりの内容を自白した模様だ。北朝鮮に送り返せば殺されるに決まっているため、身の安全を保障してもらうのと引き換えに自白したのだろう。その自白に基づき突き止めたハッカーのアジトを急襲したが、直前に逃げ出したハッカーらは命からがら鴨緑江(アムノッカン)を渡ったようだ。北朝鮮は中国で開発される最先端兵器の製造技術を提供してほしいと再三要求したが、中国に応えてもらえなかったため、力ずくで盗み取ろうとしたが、中国を怒らせただけに終わった。この情報戦で、中国は捕らえた北朝鮮人を北朝鮮に送り返さず、身の安全を保障したうえで情報を聞き出すという戦略に転換したことで、北朝鮮はさらに追い込まれることになった。(2025/5/3付動画の再放送)

[특종] 중국 공안 북한 정찰총국 아지트 습격해 1명 체포 20여명 야반도주 일망타진
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2025/6/28(土)「金正恩政権崩壊に備え、中国が後継者候補を管理?」

中国が、北朝鮮に政変が起きた際に対処するため、後継者となりうる人物を独自に管理していようだ。クアラルンプールで毒殺された金正男(キム・ジョンナム)の息子は金ハンソルだけが知られているが、実は金クムソルというもう一人の息子がいることが分かった。金正男には何人かの女性がいて、1996年生まれのハンソルの母親は李ヘギョン、1998年生まれのクムソルの母親はシン・ヨンヘだが、金正男の本妻はシン・ヨンヘであると見られる。2002年に金正男が羽田空港で逮捕されたことがあったが、その時、同行していた幼い子がクムソルだ。周知のとおり、ハンソルは現在アメリカ在住でありアメリカ政府の保護下にあるが、クムソルは金正男殺害事件の後、マカオに留まり、現在は中国政府の管理下に置かれている。中国政府は、北朝鮮が崩壊して韓国やアメリカの手中に落ちることを望んでおらず、いち早く後継者を立てて自らの影響下に置きたいのだ。その場合の候補として、中国は、金正日の弟である金平一(キム・ピョンイル)とその息子、そして金正男の息子の金クムソルを管理し、北朝鮮の崩壊に備えているのだ。現在、金正恩は娘の金ジュエばかり連れて歩いていることからして、適当な男子の後継者がいないものと思われており、韓国の国情が不安定な中で中国の動きを注視する必要があろう。(2025/5/15付動画の再放送)

[특종] 김정은 후계구도 비상 큰일 터졌다
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2025/6/29(日)「イランの核開発に協力した北朝鮮にモサドが最後通牒か!」

米国は世界中の核による危険を防止する作業を着々と進めている。その第1段階が、米国とイスラエル合意のもとに行われたイランの核施設破壊だと思われる。そのイランの核開発の過程は、長期にわたり秘密裏に行われてきたという点で北朝鮮とよく似ている。1980年代から独自に開発を行ってきた北朝鮮について、2000年に南北首脳会談を行った金大中(キム・デジュン)は「北は核開発をしたこともないし、する意志も能力もない」と明言した。実は1994年に米国ビル・クリントンは北朝鮮の寧邊(ヨンビョン)核基地を爆撃する計画を立てたが、これを金泳三(キム・ヨンサム)大統領が阻止していた。この時、寧邊爆撃を支持していたなら、現在のように韓国が北の核の脅威に晒されることはなかっただろう。現在のイランが当時の北朝鮮と近似した状況なのだ。結局、北朝鮮は2006年に核実験を強行し、核兵器開発を本格化させた。2013年には中国の習近平が訪朝し、政権に就いたばかりの金正恩に「核実験だけは絶対にするな」と言い聞かせたにも関わらず3回目の核実験を強行した。北の核を巡っては四者会談、六者会談など数知れない会談が行われてきたが、黄長燁(ファン・ジャンヨプ)労働党秘書が語ったように、北は体制維持のため核を手放すことは絶対ない、会談には何の意味もなく、強制的に奪うほかない。米国とイスラエルはイランの核開発を軍事力で阻止したが、イランの核開発に協力してきた北朝鮮を放置しておけば元の木阿弥になりかねない。シリア方式で内部の反政府勢力を支援して内部から崩壊させるか、イラン方式で核開発を壊滅させるか、いずれにせよ間違いなく次は北朝鮮の番だ。

[특종] 이란 핵 전수 주범 김정은 모사드 최후통첩에 쥐죽은 듯 조용
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「ピョンヤン24時」ダイジェストについて

姜哲煥氏のYouTubeチャンネルにおいて、日々韓国語で語られている最新のトピックスを日本語に要約して紹介する。

평양 24시
평양24시는 김정은 정권의 중심인 평양을 중심으로 북한의 핵심정보들을 취재해 제공하는 TV입니다. 강철환 전 조선일보 기자와 전 언론기관 출신 편집자, 북한학 박사, 북한의 최고위층 엘리트, 핵심 전문가들과 함께 북한을 포함한 동북아시아 문제에 대해 심도있는 분석과 보도를 할 예정입니다...

姜哲煥氏は、京都に暮らしていた祖父母と父が帰国事業で1963年に北朝鮮に渡り、1968年に平壌で生まれた。9歳の時から10年間、家族とともに悪名高い「耀徳(ヨドク)強制収容所」に収容されたが、奇跡的に釈放され、脱北後1992年に韓国に亡命。10年間の朝鮮日報記者を経て、現在はNGO団体「北朝鮮戦略センター」の代表。韓国、北朝鮮はじめ国内外に様々なレベルの情報源を持ち、信頼度の高い情報をいち早く発信している。「守る会」結成間もない時期に日本に招待し、各地で講演を行っていただくなど、「守る会」との縁が深い。

邦訳著書
『平壌の水槽 北朝鮮地獄の強制収容所』(淵弘訳、ポプラ社)
『北朝鮮脱出』(安赫との共著)上・下(池田菊敏訳、文藝春秋 のち文春文庫)
『さらば、収容所国家北朝鮮』(ザ・マサダ)

姜哲煥氏関連書籍(Amazon)

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