「ピョンヤン24時」ダイジェスト 2025/08/25-08/31

ピョンヤン24時

2025/8/25(月)「国外派遣の北朝鮮情報要員が外国の情報機関に丸め込まれていた!」

国外の北朝鮮公館所属の安全代表(保衛部要員)が、軒並み外国の情報機関に買収され無力化していたことが分かった。安全代表は国外在住の北朝鮮人の管理だけでなく、様々な外国の情報を収集して北朝鮮政府に送ったり、時には破壊活動も行うスパイ組織だ。同時に彼らは、米国CIAやイスラエルのモサド、韓国の国家情報院、日本の内閣調査室など、国外の情報機関にとって第一のターゲットでもある。彼ら安全代表は活動費を国から支給されておらず、自分で収入を得なければならないため、いくら忠誠心で武装していても、簡単に金で釣られてしまう。こういうことが世界中で起こっており、中国に派遣されている安全代表が中国国家安全部に買収されて中国の国益のために働くということさえ起こっている。この情報の大量流出の発覚によって国外の安全代表らが次々と本国に送還されており、北朝鮮国家保衛省内は、またしてもお通夜のような雰囲気だという。かつて張成澤の粛清の時、そして2018年にロシアラインだった保衛部要員らが金正恩暗殺を企てたことが発覚した時もそうだったが、今回、国外の安全代表が軒並み外国の情報機関に買収されて反政府活動を行ったことが分かり、金正恩の「根絶やしにせよ」との命令に粛清に粛清が重ねられているが、結局、自分で自分の首を絞める結果になるのではないか。

[속보] 김정은 해외 첩보 조직 일망타진...중국 동남아 유럽 파견원 전부 강제북송
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2025/8/26(火)「女性・殺人・酒タバコがやめられない金正恩…完全に人間崩壊か?!」

最近、平壌から聞こえてくる噂では、金正恩が完全におかしくなっているという。その1つは好色だ。従来、金正恩の世話をし夜伽をする若い女性は、1年に10人ずつ選抜されていたが、ここへ来て2倍の20人に増員したという。2014年にデニス・ロッドマンが訪朝した際に、彼は「世界最高の天国を見た」と言ったが、元山沖のヨットの上で多くの若くてきれいな女性に囲まれ、やりたい放題だったことを言っている。父親の金正日の料理師だった藤本健二が、金正日の乱れた性生活を暴露したことがあるが、金正日はそういうことが公にならないよう気を使っていた。ところが息子の金正恩は世間体を全く気にしていないのだ。もう1つは、人を殺すことへの衝動が目に余ることだ。叔父の張成澤(チャン・ソンテク)を処刑した頃は、周囲の批判が多かったため、金与正(キム・ヨジョン)や玄松月(ヒョン・ソンウォル)が金正恩の憤怒衝動を抑えようとしたし、金ジュエが登場した時も父親の殺人衝動を抑えるのに一役買っていた。しかし今や金ジュエをもってしても金正恩の殺人衝動を抑えられなくなっているのだ。例えば、金正恩の出かける時間に合わせて警戒し、準備するのが警護員の仕事だが、金正恩が予定以外の時間に突然現れ、警護員らがリラックスしてタバコを吸ったりしているのを見ると、いきなり彼らを処刑するという。公式行事の際にも、目に留まった者の行いが気に入らないと、すぐに処刑する。これらの悪癖のほかに、あの体型、あの体質では、酒タバコは良くないに決まっているが、止める気配は一切ない。狂気にブレーキがかからないのは、いよいよ死期が近づいたせいだろうか。(2025/8/23付け動画の再放送)

[속보] 북한 고위 소식통 충격 제보... '김정은 심각하다 평양은 지금 아비규환'
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2025/8/27(水)「今年も北朝鮮で集中豪雨の被害甚大…しかし報道が一切ない!」

北朝鮮では今年7月末に豪雨による大規模な災害が発生したが、この事実が一切伏せられている。去年の夏に朝中国境で洪水被害が起きた際には、中国を通じて被害の実態が伝えられてしまったためか、北朝鮮国内外で報道され、金正恩がボートに乗って被災地を見て回る映像も記憶に新しい。しかし、今年、平安北道(ピョンアンプクト)、慈江道(ジャガンド)などの内陸部で、河川の氾濫や土砂崩れなどで村全体が壊滅した地域が数十か所もあり、人的被害も数千人に上ると思われるのに、何の報道も対策もされていないという。この地域には寧邊(ヨンビョン)の核開発基地をはじめ軍需工場や軍隊の基地が数多いため、これらの被害も相当な規模に上るはずだが、北朝鮮政府はひたすら隠し通そうとしている。人工衛星で集中豪雨の起きた場所を特定し、豪雨の前と後の衛星写真を比較すると、川沿いの村が崩れた山の土砂に覆われて見る影もないことが分かる。近年は気候変動により、限られた地域に短時間に大量の雨が降り注ぐため被害も甚大だが、北朝鮮では山の木を伐ってしまっているため洪水・山崩れなどの被害は想像を絶する。北朝鮮国内では資金にも資材にも窮していて、去年の鴨緑江沿いの水害復旧も満足に行われていないことから、この内陸地域の復旧はもとより人命救助すら行われていないと見られる。

[속보] 북한 핵 기지 영변 등 수십 곳 산사태 초토화...군인 주민 수천명 실종
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2025/8/28(木)「北朝鮮に生還した暴風軍団がドローン攻撃の恐怖を伝える」

ロシア-ウクライナ戦争に派兵されていた北朝鮮兵士の一部が交代勤務で帰国してきている。派兵の目的はロシア軍支援でもあったが、特殊部隊に現代戦を経験させることも重要な目的だった。帰還した兵士は公式的には現代戦の経験を伝える任務に当たっているが、水面下では現代戦の恐怖が兵士の間に広がっているという。北朝鮮の特殊部隊は、よく知られるように強靭な肉体で勇猛に戦うことを売りにしているが、実際の戦場で肉体の強靭さは何の役にも立たず、ドローン攻撃にあえなく倒されてしまう。そのうえ最新兵器を備え世界最強だと信じていたロシア軍が、ウクライナのような小国に、意外にも手を焼いているではないか。兵士にしてもロシア、北朝鮮のような独裁国の兵士の方が勇猛果敢に戦うかと思いきや、ウクライナや西側の自由主義国の兵士のほうが勇敢に効果的に戦っている。また、ロシアの兵器が西側のストームシェイドやハイマース、ドローンなどの最新兵器、現代戦に太刀打ちできないという現実を目の当たりにしたのだ。ウクライナ軍と韓国軍を比較すれば、明らかに韓国軍の方が力量が優れているうえ、韓国軍には米軍がついている。つまり対韓国戦で勝ち目はないのではないか、という話が兵士たちの間で囁かれつつあるのだ。(2025/8/6付け動画の再放送)

[특종] 북한 폭풍군단 발칵 뒤집혔다...드론 공격 산더미 시신 대형참사 공포 확산
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2025/8/29(金)「北朝鮮の極秘情報流出で警察幹部30人が処刑される」

北朝鮮の警察庁にあたる社会安全省の幹部約30人が集団で処刑される事件があった。北朝鮮ではインターネット接続はできず、社会階層や職位、分野によって分けられたイントラネットが使用されているが、「党の政治保衛者」と呼ばれる社会安全省の中枢部の者たちが、金一族に関わる情報や内部的な特別指示文などの極秘情報を外国に売り渡していたのだ。しかも、情報へのアクセスやコピーの履歴を残す機能を破壊してしまったことで大騒ぎとなった。もちろんこの不法行為が発覚すれば厳しい処罰を免れることはできないが、なぜこのようなことが起こるかというと、他でもない金のためである。コロナ以前であれば中国との取引に関わる賄賂などで経済的に潤っていた幹部たちも、今では常に金に困っている。つまり、北朝鮮政府が彼らに十分な経済的補償をしてやらないかぎり、このような犯罪は増えることはあっても減ることはないだろう。

[특종] 북한 경찰 최고위 간부 수십명 집단 처형...희대의 사건 터졌다
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2025/8/30(土)「金正恩の1号指示が下された脱北家族のその後」

先日、「何としてでも捕らえて来い」という金正恩の1号指示命令が向けられた脱北家族がいたことをお伝えしたが、その後彼らはどうなったか。朝中国境の軍隊を、睡眠薬を入れた料理で眠らせ、そのすきに家族ごと鴨緑江を越えてから、かれこれ1か月になるが、音沙汰がないところを見ると、どうやら無事に逃げおおせているようだ。今回の計画的な脱北は、緻密で実力のある外部のブローカー勢力と結びついているのではないか。以前であれば、殺人などに関わった脱北者を捕まえてほしいと北が中国に要請すれば、中国警察がビラをまくなどして積極的に逮捕に協力していたが、今では殺人がどうとかいう理由が嘘だということがばれてしまっている。周知のとおり、中国では監視カメラに顔認識機能が搭載されており、逃亡者を捕まえようとすれば簡単に捕まえられるはずだが、中国政府が捕まえないということは北朝鮮への協力の意思がないということだ。以前もお伝えしたように7月27日戦勝節の「友誼塔」参拝に中国大使館から人を出さなかったが、8月15日の解放記念日にも、ロシア人歌手を呼んでコンサートを開いたりしたが、中国からは何の音沙汰もなかった。さらに、中国側が脱北者を国内に定住させる政策をとっていると見られる中、件の家族は中国の安全な場所に落ち着いているものと思われる。

[속보] '천만금 들어서라도 반드시 잡아오라'...김정은 뒤통수 친 탈북자 4인 가족 행적 공개
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2025/8/31(日)「平安南道でも集中豪雨の被害甚大…田畑は?鉱山は?そして核施設は?」

先日、平安北道の豪雨被害についてお伝えしたが、その南に位置する平安南道(ピョンアンナムド)安州(アンジュ)市を中心とした地域も、8月14日から16日の間、集中豪雨に襲われ、農村地帯も石炭鉱山も大きな被害を受けたものと見られる。このような集中豪雨は近年韓国でも見られ、大きな被害を出しているが、基本的な治山治水に取り組んでいるため被害を最小限に防げる。しかし、北朝鮮では治山治水事業を50年以上放棄してきたため、被害が途方もなく甚大だ。安州市とその周辺は平安南道の穀倉地帯であり、安州市には南興(ナムン)青青年企業所や、北朝鮮最大の炭鉱である安州炭鉱連合企業所があるが、これらがすべて水没してしまった。被害者の救出もさることながら、救出に投入された人民軍さえ命の保証がない状況なのに、金正恩は関心も見せず、報道もされない。特に核開発基地のある寧邊でも被害が出たものと思われるが、定かではない。詳しい情報が入り次第、またお伝えしたい。

[속보] 평안도 안주 사상 초유 실종자 속출...인민군 막사 주민 살림집 형체 사라졌다
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「ピョンヤン24時」ダイジェストについて

姜哲煥氏のYouTubeチャンネルにおいて、日々韓国語で語られている最新のトピックスを日本語に要約して紹介する。

평양 24시
평양24시는 김정은 정권의 중심인 평양을 중심으로 북한의 핵심정보들을 취재해 제공하는 TV입니다. 강철환 전 조선일보 기자와 전 언론기관 출신 편집자, 북한학 박사, 북한의 최고위층 엘리트, 핵심 전문가들과 함께 북한을 포함한 동북아시아 문제에 대해 심도있는 분석과 보도를 할 예정입니다...

姜哲煥氏は、京都に暮らしていた祖父母と父が帰国事業で1963年に北朝鮮に渡り、1968年に平壌で生まれた。9歳の時から10年間、家族とともに悪名高い「耀徳(ヨドク)強制収容所」に収容されたが、奇跡的に釈放され、脱北後1992年に韓国に亡命。10年間の朝鮮日報記者を経て、現在はNGO団体「北朝鮮戦略センター」の代表。韓国、北朝鮮はじめ国内外に様々なレベルの情報源を持ち、信頼度の高い情報をいち早く発信している。「守る会」結成間もない時期に日本に招待し、各地で講演を行っていただくなど、「守る会」との縁が深い。

邦訳著書
『平壌の水槽 北朝鮮地獄の強制収容所』(淵弘訳、ポプラ社)
『北朝鮮脱出』(安赫との共著)上・下(池田菊敏訳、文藝春秋 のち文春文庫)
『さらば、収容所国家北朝鮮』(ザ・マサダ)

姜哲煥氏関連書籍(Amazon)

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