2021.02.08のNHK BS『キャッチ!世界のトップニュース』で、『北朝鮮の武器取り引き 潜入ドキュメンタリー』が特集されていました。(https://www.nhk.or.jp/kokusaihoudou/archive/2021/02/0208.html)
親北団体に潜入し、そこで信頼を勝ち取り、武器取引の仲介を頼まれるまで上り詰めます。
監督もまさかこのプロジェクトが10年も続くとは、と驚いています。
特に注目したい箇所を引用します。
武器の取り引きに執着する北朝鮮
ドキュメンタリーの中で北朝鮮側は、偽の投資家、ミスター・ジェームズと必死に取り引きをしようとしています。ブリュガー監督は、その姿から北朝鮮の困窮ぶりがよくわかると指摘。同時に、大きな危険性をはらんでいると考えています。
ブリュガー監督
「ジェームズは怪しげな人物であり、あくまで一般人です。国家や政府の代表ではありません。彼は北朝鮮に金も渡していません。なのに彼らはジェームズとの取り引きに執着し続けました。つまり制裁は効いていると、思います。それはこの作品からもあきらかです。北朝鮮は武器を誰かれ構わず、個人に対してでさえ、何ら詮索することなく売ろうとしていたからです。私たちは、北朝鮮に生物兵器や化学兵器、核兵器を要求しませんでした。しかし、もし、ウルリクやジェームズのような人が北朝鮮に接触して、そういった兵器を入手できるか尋ねたら、北朝鮮はきっと『ええ、大丈夫です』と答えるでしょう。」ドキュメンタリーの内容は、デンマーク政府などによって国連にも報告されています。監督は国際的な調査が進むことに期待を示しています。
ブリュガー監督
(https://www.nhk.or.jp/kokusaihoudou/archive/2021/02/0208.html)
「国連には北朝鮮に対する制裁についての委員会があり、その専門家たちは、まもなく北朝鮮の軍需産業や武器の拡散行為に関する新たな報告書を発表する予定です。すべてのパネルメンバーがこの作品を見られるので、私たちが暴き出したことがその報告書に加えられるのではと期待しています。」
怪しげなただの一般人ジェームスに、必死に武器取引をもちかける北朝鮮。
誰かれ構わず、金になるなら詮索もせずに売ろうとする必死な姿勢。
非常に危険なことです。
この映画の特集が、BS1スペシャルで放送されます。
BS1スペシャル「潜入10年 北朝鮮・武器ビジネスの闇」
[NHK BS1]2021年2月21日(日)【前編】午後10時~【後編】午後11時~
ぜひご覧ください。