「ピョンヤン24時」ダイジェスト 2025/04/28-05/04

ピョンヤン24時

2025/4/28(月)「数千人の平壌市民に大惨事が襲いかかるか⁈…超高層マンションの恐怖!」

金正恩の肝いりで超高層マンションを盛んに建てているが、いくつものマンションが崩壊の危機に瀕している。未来科学者通りの53階建てマンションは、あちこちに亀裂が入ったり、タイルが剥がれたり、建物がみしみしと音を立てているため、不安になった住民が次々に逃げ出しているという。金正恩は、松花(ソンファ)通りにある80階建ての複合型超高層マンションを1年で完成したと吹聴しているが、1年で建てられる超高層マンションが安全なはずがない。黎明(ヨミョン)通りにある70階建てのマンションは肉眼で見ても傾いているのが分かる状態だ。韓国でも、世界の他の都市でも、高層マンションは上層階ほど値段が高いものだが、平壌の超高層マンションの上層階は誰も住みたがらないため、ただ同然である。平壌の超高層マンションの最上階にはコッチェビ(浮浪児)が住んでいると言われるほどだ。そもそも、北朝鮮では電気が絶対的に不足しているため高層マンションではエレベーターが使えないし、水をくみ上げることができないため、上下水道がないも同然で、トイレの水洗も使うことができない。そのため、上層階では大小便をビニール袋に入れて窓から外に捨てるので、下を歩く人がこれに当たって怪我したり、亡くなった人もいる。このように電気や水が使えない不便さも然ることながら、金正恩の指示で、短期間に不足する資材で無理に作らせるため、建物自体が崩れてしまうとは悲惨でしかない。

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2025/4/29(火)「北朝鮮上流層の通訳らも以前とは違う」

平壌に暮らす上位1%のエリート層までが生活に行き詰っている。平壌を訪れる外国人には必ず北朝鮮人通訳が同行するが、以前なら金日成像の前でやたらに写真を撮ったりすると高圧的に静止してきたものだが、最近では外国人に媚びて、露骨に何かもらおうする姿田が目立つという。あるユーチューバーは通訳に「金ジュエは後継者になるのか」と尋ねたが、以前なら「余計なことを言うな!」とケンカ腰だったのが、この時は「それは党が決めることです」とやんわり返したという。またビデオカメラで撮影している間は何も言わなかった通訳が、カメラを止めた途端、「あなたの国はどうですか」などと、いろいろ聞きだそうとしたり、自分の身の上についてもべらべらと話し出したという。外国人に対応する通訳は上位1%のエリートで、終始、節度ある態度で外国人を案内したりむやみな行動をしないよう統制したりしたものだが、今では証拠さえ掴まれなければ何でもする、腹を空かせた子供のようだという。このような状況は、外国人への取材からも得られるが、様々な映像や体験談からも十分に推察できる。

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2025/4/30(水)「金正恩政権いよいよ崩壊の兆し?」

北朝鮮最高人民会議代議員議選挙は5年ごとに行われてきたが、2019年に最後に実施されて以来、6年が経過した。昨年は、金正恩が南北二国家論を主張したが、これと共に選挙も行われず、憲法改正も行われず、国家システムが完全にマヒ状態に陥っている。その原因は、金正恩の資金が完全に底をついたからだ。平壌に行ってきた外国人の話によれば、ホテルで食事が出なかったというし、平壌で最高と言われる高麗(コリョ)ホテルでは宿泊客がほとんどおらず、経営が成り立っていないことは明らかだったという。最高人民会議代議員選挙を実施するには、全国から人々を招集しなければならず、宿泊費・食費に土産も準備しなければならないが、その資金がないのだろう。昨年1月から現在に至るまで、北朝鮮では大型行事を一切行っていない。資金がないため、行事を行うことができないのだ。ロシア派兵で入るはずの見返りは、ことごとく金正恩自身のために使ってしまい、国家経営のために使える資金がないのだ。今年の10月10日は労働党創建80周年の行事があるというが、その準備も資金がないため頭を抱えているという。いよいよ政権崩壊の日が近づいているのではないか。

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2025/5/1(木)「新型駆逐艦に崔龍海の父親の名前をつける?」

先月25日、5千トン級の新型多目的駆逐艦の進水式を行った。式場には金ジュエも同行したが、李雪主(リ・ソルチュ)や玄松月(ヒョン・ソンウォル)の姿は見えなかった。この船には「チェヒョン号」という名前が刻まれていた。崔賢(チェ・ヒョン)とは金正日の後継者を決める際、全力で金正恩を推した男であり、崔龍海(チェ・リョンヘ)の父親である。金一族以外の人物の名前を公的なものに冠するのは珍しいことだ。今回、船とは何の縁もない、陸軍大将だった崔賢の名前を駆逐艦につけたのは不可解なことではあるが、どうやら後継者問題と絡んで、代々金一族に忠誠すれば、このような栄誉を得ることができるということを見せつけるためだったのではないか。

[특종] 김정은 반쪽바리 친일 사생아. 빨치산 그룹 저항에 '최현'띄우기
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2025/5/2(金)「金正恩が北朝鮮軍のロシア派兵を初めて公式に認めた」

金正恩が国内の不満の声に耐えられず、ついにロシア派兵を公式的に認めた。これを聞いた人民の怒りが、ますます高まっている。去年の4月、我々が最初に北朝鮮軍のロシア派兵消息を伝えた。その頃は、韓国のマスコミはもちろん、国家情報院などでも北朝鮮の派兵に関心を見せておらず、我々を疑ったり皮肉る声もあった。その後、派兵の事実が確認され、マスコミなどでは1万2千人が派兵されたと報じているが、我々の把握したところでは、少なくとも3万人から5万人ほどがロシア領内に送り込まれている。そのうちクルースク地域に偵察総局の特殊兵力である暴風軍団が投入されたことは既に知られている。ドネツクなどの地域には、一般兵力が歩兵や工兵として投入されている。その事実を1年間も公表せず、兵士には訓練のために移動すると伝えていた。かつての韓国の朴正熙政権も独裁とされ、ベトナム戦争に国軍を派兵したことがあったが、その時の派兵は事前に公表され、兵士には派兵条件が知らされ、出兵も自発的なものだった。戦死したり負傷したりしても、家族までが十分に報われるだけの補償金を受けていた。北朝鮮では、派兵の事実を知り不満を言う家族を収容所に送ったり、山奥に追放したりした。1年間隠してきたロシア派兵を公表したのは、4月26日、ロシアのバレリーケラシモフ総参謀長がプーチンと会話を交わす中で、「クルースク地域を奪還するのに北朝鮮兵の役割が大きかった」と述べたことが公になり、やむなく金正恩は朝ロ軍事条約4条に基づく派兵だと発表したのだ。

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2025/5/3(土)「中国偵察総局が北朝鮮ハッカーを一網打尽」

北朝鮮偵察総局のハッカーが、韓国でも米国でもなく、同盟国のはずの中国人民解放軍のサーバーに侵入して軍事機密を盗み取るという大胆な犯行を行った。しかし犯行途中で摘発、逮捕され、取り調べを受けて、かなりの内容を自白した模様だ。北朝鮮に送り返せば殺されるに決まっているため、身の安全を保障してもらうのと引き換えに自白したのだろう。その自白に基づき突き止めたハッカーのアジトを急襲したが、直前に逃げ出したハッカーらは命からがら鴨緑江(アムノッカン)を渡ったようだ。北朝鮮は中国で開発される最先端兵器の製造技術を提供してほしいと再三要求したが、中国に応えてもらえなかったため、力ずくで盗み取ろうとしたが、中国を怒らせただけに終わった。この情報戦で、中国は捕らえた北朝鮮人を北朝鮮に送り返さず、身の安全を保障したうえで情報を聞き出すという戦略に転換したことで、北朝鮮はさらに追い込まれることになった。

[특종] 중국 공안 북한 정찰총국 아지트 습격...1명 체포 20여명 야반도주 일망타진
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2025/5/4(日)「金正恩が駆逐艦進水式でコケかけた姿が全国中継」

先日、金正恩が5千級の駆逐艦の進水式に参加した様子がテレビで実況中継されたが、その中で、艦内の急な階段を上る途中、金正恩が転びかけた姿が映し出された。金正恩の命は何より重要であり、転んでけがでもすれば、関係者は即処刑ともなりかねない。浸水した駆逐艦は未だ完成しておらず、金正恩が何かしら絵になる場面を演出したもののようで、そこで転びかけて恥をかいた金正恩が照れ笑いをすることで済んだが、なんともお粗末な顛末としか言いようがない。

[특종] 김정은 구축함 진수식 개망신 장면 포착...북한 TV 완벽한 실수
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「ピョンヤン24時」ダイジェストについて

姜哲煥氏のYouTubeチャンネルにおいて、日々韓国語で語られている最新のトピックスを日本語に要約して紹介する。

평양 24시
평양24시는 김정은 정권의 중심인 평양을 중심으로 북한의 핵심정보들을 취재해 제공하는 TV입니다. 강철환 전 조선일보 기자와 전 언론기관 출신 편집자, 북한학 박사, 북한의 최고위층 엘리트, 핵심 전문가들과 함께 북한을 포함한 동북아시아 문제에 대해 심도있는 분석과 보도를 할 예정입니다...

姜哲煥氏は、京都に暮らしていた祖父母と父が帰国事業で1963年に北朝鮮に渡り、1968年に平壌で生まれた。9歳の時から10年間、家族とともに悪名高い「耀徳(ヨドク)強制収容所」に収容されたが、奇跡的に釈放され、脱北後1992年に韓国に亡命。10年間の朝鮮日報記者を経て、現在はNGO団体「北朝鮮戦略センター」の代表。韓国、北朝鮮はじめ国内外に様々なレベルの情報源を持ち、信頼度の高い情報をいち早く発信している。「守る会」結成間もない時期に日本に招待し、各地で講演を行っていただくなど、「守る会」との縁が深い。

邦訳著書
『平壌の水槽 北朝鮮地獄の強制収容所』(淵弘訳、ポプラ社)
『北朝鮮脱出』(安赫との共著)上・下(池田菊敏訳、文藝春秋 のち文春文庫)
『さらば、収容所国家北朝鮮』(ザ・マサダ)

姜哲煥氏関連書籍(Amazon)

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