金基柱氏の逮捕についての声明

金基柱氏の逮捕についての声明

 10月8日、金基柱氏が覚せい剤所有の罪で逮捕されたことが報道された。この事実を知った私たちは深刻な衝撃をうけた。当人も罪を認めており、残念ながら彼が麻薬売買という人道的に許されざる犯罪に手を貸していたことは事実であるとみなさざるを得ない。

 金氏は2003年2月、中国東北部にて脱北者の救援活動に携わっており、その際守る会と連携して救援を行った。その後も、集会や交渉における通訳、翻訳、また一度は逮捕されるような危険を冒しつつも脱北者救援に力を尽くしてくれたことは、彼の今回の犯罪行為がいかなるものであれ決して消えることのない人道的行為であり、今もなお私たちは高く評価する。

 しかし、守る会の側から金氏に金銭的な負担をかけるような救援活動を求めたことは一度もないにもかかわらず、約1年前から、金氏が深刻な金銭的問題を抱えているとしか思えない状況を私たちは知ることとなった。

 私たちは、金氏に対し救援活動から一旦手を引き、自分の生活を立て直すことに専念するよう忠告し、守る会の活動にも参加してもらわないようにしてきた。しかし、それ以降も私たちが金氏の金銭問題に可能な支援をしつつ、その実情を繰り返し問いただしても、正確に答えることはなかった。そして、ここ3ヶ月ほどは私たちとの連絡も殆ど取れないまま、今回の事件を迎えたわけである。

 私たちは金氏の功績を評価するからこそ、彼がこのような犯罪に手を染めたことを深く悲しみ、また残念に思う。しかし、これは救援活動の本質とはかかわりのない、彼個人の問題であった面が大きいと考えざるを得ない。今は、この犯罪の全容が解明され、金氏が罪を償うことを願うばかりである。

2008年10月10日
北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会
代表 三浦 小太郎

(旧サイトより転載:http://hrnk.trycomp.net/statement.php?eid=00008)

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