報道によれば、去る4月28日、中国の青島にて脱北者約30人が中国公安により不当逮捕され、今にも北朝鮮に強制送還される方向である。逮捕者の中には、生後8ヶ月の乳児を含めて7人の児童が含まれている。脱北者が北朝鮮に強制送還されれば、厳しい拷問や強制労働が待ち受けていること、たとえそれに耐えて生き延びたとしても、その後の北朝鮮国内での生活基盤は消失することが、脱北者の多くの証言により明らかである。
脱北者を難民として保護することは、難民条約を批准している中国政府の当然の国際的責務であるにも拘らず、中国政府は幼い子供を含めた彼らを強制送還しようとしている。
私たちは北朝鮮の人権問題に取り組む市民団体として、この難民条約違反と人権無視の犯罪行為に強く抗議し、直ちに脱北者たちを希望する第三国に出国させることを中国政府に要請する。また、日本政府には、人権・平和外交の理念から、直ちに中国政府に抗議し、脱北者の送還中止を要請することを求める。
2009年5月8日
北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会
代表 三浦小太郎
http://hrnk.trycomp.net/index.php
(旧サイトより転載:http://hrnk.trycomp.net/statement.php?eid=00011)
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